2001年「花人遊楽」 | ||
毎年決まって、氏神様の前にむしろを敷き、家族皆でお赤飯と、きんぴらごぼうと、けんちん汁を食べる日があった。 氏神様の横の一重の椿が咲いている頃だったと思う。 その日を「まち」と言っていた。 その「まちの日」に外で食べた、ほかほかの赤飯と、母の作ったきんぴらごぼうの味は格別だった。 それを食べた私の娘は20歳を過ぎた今も、いまだに「あの、きんぴらごぼうが食べたい」と言う。 私が母の真似をして同じように作ってもあの味が出ないのは何故だろう。 今現在、栄養士を目指している娘が、母の生きている間に母に是非あのきんぴらの作り方を教わっておかなくちゃと言う位だ。 私も習っておかなくちゃ・・・・・・。 そんな「まちの日」のイメージを重ねて彫った椿の花の下である。 一重のシンプルな椿は日本古来の(?)花びらの細くて真っ赤なガーベラと共に私の大好きな花である。 |
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